翔の会

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[リレーコラム] VOL.009

「家族」の在り方?

青空 施設長 山﨑宏和(やまざき ひろかず)
 唐突ですが、福祉相談室ってご存知ですか?
 知らない、聞いたことがないという方が大多数だと思います。茅ヶ崎市の独自事業で、市内9ヶ所ある地域包括支援センターの中に、福祉相談支援員を配置して、高齢、障害、子どもなど分野にとらわれない初期相談を受け付けるというものです。翔の会でも9ヶ所のうち2ヶ所を担当しており、その内の一方を私が担当しています。  
建前としては初期相談ですので、話を受けてしかるべき専門機関や関係団体につなげることが仕事なのですが、実際に活動してみると、なかなかそれだけでは割り切れないことが分かってきました。
 私が少し前から関わった家族の中には、後期高齢者の母親、知的障害・精神障害を持つ息子さん、20年以上引きこもりの娘さんの3人家族がいます。この家族には、障害福祉課、生活支援課、相談支援事業所、精神障害のデイケア、福祉相談室が関わっています。関わりはじめて改めて気が付いたのですが、それぞれの機関が自分の持ち分の領域には対応しているのですが、家族全体を把握している機関がない、個々は見ているが家族全体を総体的に見ている機関がないということです。
 知名度の低い福祉相談室ですが、今後の活路は、このような家族に対して、トータルに俯瞰し調整する役割かなと勝手に思っています。複合的な課題を持つ家族に対して、個々へのアプローチでは限界がありますから、関係機関と家族全体のつなぎ役になれたら良いのかなと考えています。
 少子高齢化や核家族化が進み、家族で支えるという今までの仕組みはこれから大きく変わると思います。家族の力が小さくなり、家族の力だけでは支えきれない、また複合的な課題を抱えた家族も多くなるだろうと思います。
10月に開設した「アトリオ松が丘」では、地域の有志「楽プロ」が談話室を活用して、入居者を地域で支えるよう取り組みを考えてくれています。「地域家族」「湘南家族?」という言葉をキーワードに、月に1回、カフェを開くことからはじめていきます。遠くの親戚より近くの他人という諺もありますが、地域で入居者を支えるということに、新しさとともに必然性のような感覚も受け、魅力を感じています。これからの「家族」の在り方のひとつの形になり得るのかもしれません。
 つらつらと家族のことを書きながら、我が身を振り返ってみると、今年もまともに実家に帰っていない放蕩息子だったなぁと・・・せめて正月くらい親の顔を見に行こうと思う今日この頃です。


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