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翔の会Today

[リレーコラム] VOL.020

「期待に応えましょう!」

いずみ 主任  青山 千章 (あおやま ちあき

 毎年夏に神奈川県自閉症児・者親の会連合会が「自閉症療育者のためのトレーニングセミナー(以下トレセミといいます)」という研修会を開いています。縁あって今年そこにアシスタントとしてお招きいただきましたのでそこで感じた事を少し書きます(出させてくれた翔の会には本当に感謝しています)。

 トレセミは5日間にわたる研修会で、講義と実習(協力児者と言われる自閉症の方への実際の対応)、ディスカッションを行います。受講生は講義を受けてその内容を踏まえながら協力児者への対応を考え組み立て実際に対応してみますので、座って話を聞くだけでなく聞いた話をすぐ実践してみることが出来ます。さらに、その実習を受けてディスカッションを行い理解を深めます。私もちょうど10年前受講生として参加させて頂き、食事をとる時間も惜しいほど忙しく中身の濃い5日間を体感しました。

 協力児者とトレーナー(講師)とアシスタントは5人ずついます。協力児者は年齢や性別がバラバラで今回は6歳のお子さんから41歳の方までいらっしゃいました。受講生は日替わりでそれぞれの協力児者と関わりますが、協力児者とトレーナー、アシスタントは5日間同じ組み合わせになっています。

 アシスタントはトレーナーの指示を受け協力児者と一日関わるのが主な仕事です。協力児者と主に関わるうえ、トレーナーにすぐに相談でき指示を仰げるというというトレセミでは一番勉強になるポジションでした。

 私が担当した協力者は知的障害も自閉症としても重度の41歳の男性でした。自閉症支援においてアセスメントはとても重要なのでトレセミ前に一度トレーナーとともに協力者が通っている施設を訪問し、協力者にお会いし施設の方からも情報をいただきました。トレセミの5日間はずっとその協力者だけに関わり、トレーナーと相談しながら支援内容をよりご本人に合う形に変えていきました。

 トレセミだからといって実際の関わりで特別なことが行なわれているわけではありません。アセスメントを取りそれに基づいて構造化を図り、その構造化について再アセスメントを取って再構造化につなげ、再アセスメントを取りというサイクルを繰り返すだけです。

 協力者への支援は、事前にアセスメントを取り構造化などの必要な準備を検討し実施していますので、協力者は混乱なく不快な思いをすることなく過ごしていただけたと思います。普段自閉症の方と関わっている人なら、初めて行く会場で、初めて関わる支援者と5日間過ごすことが自閉症の方にどれだけストレスなのか想像していただければどれだけアセスメントと再構造化が重要か分かっていただけると思います。

 トレセミにアシスタントとして参加させていただいた中で受講生という立場では感じる事の出来なかったことがあります。それは主催されている神奈川県自閉症児・者親の会連合会の方々のトレセミにかける並々ならぬ意気込みです。ボランティアとして参加された方は延べ数百人にのぼるとか。普段表に出て支えて下さっているのは女性陣でしたが、2トントラック2杯分の備品を運び入れたり片づけたりという所ではお父さんがたと思しき男性が入れ代わり立ち代わり動いておられました

 日本国内でトレセミを開催している地域はありますが、5日間のトレセミを親の会が主催しそれが17年も続いている所はないそうです。トレーナーの方々も親の会の頑張りを高く評価していました。

 大変な思いをしながらも続けていること自体が我々支援者に対する大きな期待なんですよね。翔の会の中でもトレセミを受講した職員が何人もいます。元受講生の皆さん、この期待に応えられていますか?一緒に期待に応えて行きましょう!


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