翔の会

翔の会Today

[リレーコラム] VOL.030

百の世界の一こまを大切に

つくしの家 課長

 山西 絵菜(やまにし えな)  

八月。わぁん、わぁんと蝉の鳴く朝、涼しい風を受けつつ、どのようなスタンスでお仕事をしているか振り返ってみました。自分自身、その年々で感じ方、考え方、人間熟成度、ついでにズレ方も違うところで何を大切にしているのかを。
 
 私が、秋になり肌寒くなってくると読みたくなる漱石の作品に「一人(にん)の一生には百の世界がある」という一文があります。そうだなぁと思い、人と接する時にぼんやりと自分の内にあります。
 一人ひとり価値観、世界、生きるスピードがあり、暮らしてきた環境により、味、思いおこす景色、温度、色、空気、感じ方が異なります。利用者さんと接する時、相手の色や価値観を受け入れスタッフとして透明、または白い存在でよりそっていきたいと思っています。
しかし、自分の色、価値観が出てしまう。自分の色、価値観を持ちつつ、相手の色、価値観、百の世界を大切にしていきたいと思います。
 
日々、こう接するべきだったか、あーすべきだったかと、ぼそぼそ考えながらやっています。また、その人その人により癖であったり、心のスイッチがあると思います。会話の中、仕草、表情で感じとれたらと思いながら接しています。関わりの中では笑い、ユーモア、すぐに答えのでないこともあり時に曖昧さも持ちつつ向き合っています。何を思い、どうされたいか、どのように感じているか。ある程度の距離と緩やかさを持って接していきたい・・と思っています。
 
 それから、日々の話のひと時、会話を大切にしていきたいと思います。この間、利用者さんよりそっと、話がありました。「お父さんとお母さんとバスツアーに行くんだ。旅行じゃないよ。バスツアー!」と。その方にとって、とても大事に楽しみにされているお話をしてくださったのだなぁと、その時のその方の温度で感じました。日々のこんな一こまを大切に、そして上記のようなことを思いつつ活動してきました。これからも百の世界の一こまを大切にやっていきたいと思います。


社会福祉法人翔の会

〒253-0008 神奈川県茅ヶ崎市芹沢786 TEL:0467-54-5424 FAX:0467-54-5498

Copyrights (C) syonokai All Rights Reserved 当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。