翔の会

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[リレーコラム] VOL.043

皆さんを頼りに、安心して働いてます

カフェ グランマ 主任

塩村 路子(しおむら みちこ)


 Sさんの旅立ちを支えようと必死だった時、16年以上も前の入道雲でのお話です。

 幼少期から身寄りがなく、さみしがり屋でへそを曲げやすく、でも愛嬌たっぷりのSさん。旅行や、買い物、通院、美容院にと、担当だった私がご一緒させてもらうことが多く、たくさんの思い出を残してくれたメンバーさんの1人です。そんなSさんが余命宣告された時、若かった私は、仕事の報連相なんかお構いなしに、本人の言葉通りに従いました。

 とても通所できる状態でないのに「つくしの家に行きたい」と言えばつくしに送り、「卵ごはんが食べたい」といえば、厨房に出してもらい、「風呂に入りたい」と言えば水平線の特浴を開けてもらい、末期の入院先で、「入道雲に帰りたい」と言われれば、天未線の看護師に迎えにきてもらいました。さらには、何もできないイライラをスタッフ同士がぶつけあうこともありました。


 年を重ね思うのは、無鉄砲だったこと。仕事としては反省しています。

でも、このことは、どのスタッフもいつも温かく支えてくれる安心感の原点でもあります。

その安心感に胡坐(あぐら)をかいて、自由な仕事をしてはや、20年。

 こうしたいと思うと調整が後回し、細やかな仕事が苦手なあの時の私は未だに私から仕事の自信を奪うのですが、あの時の皆を信じきっていた私が今の私を支えてもいます。

 メンバーさんの気持ちや言葉に沿うのは難しく、どうにも答えがでないこともありますが、不安や気負いはなくて、今でも頼れるスタッフには恵まれています。


 翔の会も部署がたくさん増え、職員同士顔が見えないからか、支援に不安を感じるスタッフも多いかと思いますが、意外とメンバーさんを介して、また支援の想いで繋がっていたりするものです。


 Sさんはよく、「あー!!もうイライラする!」と言って忙しそうにカバンに何やら出し入れしながらチラチラ視線を送っていました。是非、Sさんみたいに気軽に隣りのスタッフに思いをぶつけてみたいものです。そしてどこかで皆と繋がりたいなと思っています。



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