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[リレーコラム] VOL.052

ケース記録で気付いたこと

グループホーム 主任

露木 芳(つゆき かおり)


 私はケース記録を見るのが好きです。もちろん業務上見る必要があるものですが、思わず「プッ」と吹き出してしまうようなエピソードが書かれていることがあるからです。「このスタッフの記録はいつも面白いな」と密かに楽しんでいるところもあります(笑)。普段ほとんど関わることのない利用者さんでも、記録を見続けることによって、その方の人物像が段々と出来上がってきたりもします。そして私自身が記録をする時は、会話の内容やその時の様子など、できるだけ詳しく盛り込みたくなってしまいます。そのため、「露木さんの記録はボリュームがある」と他のスタッフに言われることもよくあります。特にグループホームではスタッフ一人で勤務する時間帯が多いので、記録を見てもらう事で、その時の状況を他のスタッフと共有したいという気持ちがあるからかもしれません。
 そしてそんなボリュームたっぷりの記録をするうちに気が付いたことが一つあります。ある利用者さんの話です。お話しが好きな方で、スタッフともよく会話するのですが、「いつ、どこで、誰が」といった説明がないまま話を進めてしまいます。そして、途中から全く違う話に変わったり、いつのまにか別の話も一緒になったりします。話を聞いている時は、その都度「いつ?どこで?」と確認しながら、また、話しの軸がずれてしまわないようフォローしながら聞いているので、その方が伝えたいことは理解したつもりでいます。しかし、いざそんなやりとりを記録にしようとすると案外難しく、話の前後関係がこんがらがって記録としてつじつまが合わなくなってしまったり、ついには「言いたいことは何だったのか?」分からなくなってしまうことさえあります。そこからは記録を打っては読み返し、修正して、を繰り返します。そんなことをして記録が完成してくると、「あれ?もしかして本当に伝えたかったことはこうだったのかも」「自分のした助言は的外れだったのかも」と気付くことがあります。そして改めてその方に「さっき言いたかったのはこういうこと?」と確認をすると「そう!」とスッキリした表情で返事をしてくれたのでした。記録にして文章化することで、話しの要点が整理でき、自分のした応対が客観視できるようになりました。
 これからも関係部署の皆様、長い記録でも面倒がらずに読んでいただければありがたいです。でも…このごろ長時間パソコン画面を見つめていると目がかすみます。そろそろ老眼の始まりかもしれません。



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