翔の会

入道雲は、3年前から神奈川県の意思決定支援モデル事業の施設として意思決定支援に重点的に取り組み、今年度も対象の利用者さんを増やして進めています。 まずご家族に入所前の様子や成育歴を聞き、以前所属していた職員にも入所後の様子を聞きます。今のご本人からは想像できない程色々な事を経験しており、現在の趣向の理由を知る事が出来ました。入道雲のAさんでなく、Aさんとはこういう人だったんだと分かり、もっと色々な事が楽しめるかもという思いが強くなりました。
次に好きな物・場所・接し方を知る為、 好きそうな物や場所を体験してもらい、様子を見た支援者でご本人が望むものが何なのか話し合いを重ねました。この活動の中で環境が理由でやりたい事を制限していたり、体験の中から経験した事がない物を選ぶのが難しく、選択肢を増やしていく事の大切さに気づかされました。
今まで「利用者さんだから」と距離を作っていた事に気づき、同じ時間や場所を過ごしている人間同士としての関係になっていけたらと感じるようになりました。